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県外編 その37 熊本県山都町の五老ヶ滝 :熊本県上益城郡山都町城原

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熊本県山都町内にはいくつも滝がありますが、その中で最大級の滝が五老ヶ滝です。高さ50mほどのようです。歩道にかかるつり橋から滝の全景を見渡すことができ、天気のよい日には虹を見ることもできます。 滝の成因はいくつかありますが、その中でも代表的なでき方の1つは、造瀑層と呼ばれる硬い岩石層がある場合です。水の浸食に対する抵抗性の異なる岩石や地層が重なっているところを川が流れる場合、浸食の度合いによって段差を生じるのです。抵抗性の高い硬い岩石層が上部にあり、抵抗性の低い軟らかい岩石層が下部にあると、下部の軟らかい岩石はどんどん削られますが、上部の硬い岩石は削られにくいです。そのため、下部だけが掘り込まれ、上部が残ってしまい、崖(段差)ができます。この場合、硬い崖となる岩石層のことを造瀑層と呼びます。この五老ヶ滝もそのような滝のようで、真中の写真で滝の下部が写っていますが、滝壺のすぐ上の層だけ異なった岩石層のように見えます。全体(上部)は、阿蘇火砕流堆積物の溶結凝灰岩でできており、基本的には硬く浸食しにくい岩石です。 近くには、通潤橋と呼ばれる石造りのアーチ橋があります。江戸時代末期の1874年(嘉永7年)、水不足に悩む台地に水を送るため、矢部(現在の山都町)の惣庄屋・布田保之助によって造られた日本最大級の石造アーチ水路橋です。石造アーチ橋の中で唯一放水ができる橋です。橋の長さは約78m、橋の幅は6 . 6m、橋の高さは約21 . 3m、アーチの半径は約28 . 1mです。約6km離れた笹原川の上流から水を引き、水路の総延長は約42kmにも及びます。灌漑面積は約100haで、今も現役で、台地の棚田を潤しているのです。2023年、土木構造物としては全国初となる国宝に指定されました。(熊本県公式観光サイト「もっと、もーっと!くまもっと。」より) 写真は五種類ありますが、上3枚の写真は五老ヶ滝、下2枚は通潤橋を撮ったものです。上の写真は滝をパノラマで、中上の写真は滝の全体を、真中の写真は滝の下部を撮りました。中上と真中の写真は、滝の右の滝壺にうっすら虹がかかっているのがわかります。真中の写真で、滝つぼの上の茶色っぽい地層は岩質が異なる地層だと思われます。中下の写真は通潤橋を撮ったものですが、川面にも通潤橋が写っています。下の写真は放水中の通潤橋を撮ったものです。上の写真...