都市(名古屋)で見られる化石 その11 :名古屋駅中央コンコースの柱(新幹線自動切符売り場前の柱など)

名古屋駅中央コンコースは常に人通りが激しいのでなかなか確認できませんが、柱にサンゴの化石が見られます。柱はフィリッピン産のテレサベージュという石材のようです。

石材や化石についてのSNSの情報は多くあって便利ですが、間違った情報もあります。SNSに「あるビルのエスカレーター前の柱に化石が見られる」と写真付きで書かれてありましたが、実際に行ってみると写真に写っている化石があったのは吹き抜けの隣の場所の柱でした。悪気はなくても、勘違いであったり、上手く表現ができなかったりして間違った情報はあるものです。だから、実際にその場に行って確認することが大切だと思います。また、石材や化石の名称は1つの情報だけでなく、他のものでも確認すべきだと思います。確認できない場合は、正直に確認できないと書くべきでしょう。かなり多くのビルの壁を見て写真をSNS にあげてみえる方でも、化石の名称が違っている場合があります。ジュライエロー(ジュラマーブルイエロー)に入っている海綿動物が厚歯二枚貝となっていました。どこかで、ジュライエローに入っている海綿動物を厚歯二枚貝と思い込んだのでしょう。石材についての専門家である愛知大学の西本昌司氏の書籍やXを見ると、海綿動物になっています。それでは石材名を知るにはどうすればよいでしょうか。まずは、ネットに情報は多くあるので、情報を集めて、その上で確認をとる努力が必要でしょう。その確認は、西本昌司氏等専門の方の文章や書籍、建築石材の書籍、都市で教材等のために石材を調べた論文などを使って複数でとれるとよいと思います。

写真は6枚ありますが、いずれも名古屋駅中央コンコースの柱の写真で、サンゴの化石が写っています。1番上の写真は、中央コンコースの鉄道警察斜め向かいにある新幹線自動切符売り場前の柱(切符売り場に向かって1番左の柱)を撮ったものです。赤丸に近づいて撮ったものが2番目の写真です。サンゴであることがわかると思います。ただし、写真を撮った次の週に行くと、この柱にポスターが貼ってあってサンゴの化石を見ることはできませんでした。3番目の写真は、1番上の写真の隣の柱に近づいて撮ったものです。4番目の写真はJR東海ツアーズ前の柱を撮ったもので、赤丸に近づいて撮ったものが5番目の写真です。1番下の写真は、モニュメントである金の時計から新幹線口方面へ歩いて6本目の柱(JR線中央口改札前の柱)を撮ったものです。いずれもサンゴだと思います。近づいて撮った写真にはスケールが入っていますが、写真は必ずしも正面から撮ったものではありませんので、ひずんでいて、長さの正確さはやや欠けます。








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