長良川鉄道の車窓からみた岩石 その13

 

8月18日の「長良川沿いのチャート層その3」と同じ場所を長良川鉄道の車窓から眺めることができます。長良川鉄道下りの場合、相生駅に到着する40秒ほど前に通過する長良川の支流(亀尾島川)を横切る小さな鉄橋下に、赤色チャート層が露出しています。そのチャート層には、幅20cm前後、及び2m弱の安山岩質と思われる岩脈がほぼ南北方向へ延びています。これらは、層状チャートが堆積し、美濃帯堆積岩類が日本列島に付加した後、割れ目などの弱いところにマグマの一部が入り込んで冷え固まった岩石(貫入岩と呼ぶ)です。下り列車の場合、深戸駅を出てから約4分30秒のところで、鉄橋の上から車窓右側下方に赤色チャート層を眺めることができます。美濃駅からは約39分後です。

写真が三種類ありますが、上の写真は列車の車窓から撮ったもの、真中の写真は露出しているチャート層を東から撮ったもの、下の写真は北から撮ったものです。真中の写真で中央部の左右に延びる黒っぽい帯状のもの、下の写真で中央やや右側に上下に延びる黒っぽい帯状のものが貫入岩です。真中と下の写真は、同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある●を左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重なり合わせるように見ると立体的に見えます。




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