津保川沿いの岩石 その19(関市上之保行合口:チャート層)

   美濃帯堆積岩類のチャート層は、砂や泥が流れ込まないような深海底に堆積したもので、径が1mmより小さい放散虫などの生物の遺骸等が、1000年に数mmといわれるほどゆっくり堆積して形成された地層です。上之保行合口には、チャート層が露出しています。

旧上之保中学校の東を県道85号で津保川の上流に向かって北進し、上之保行合口まで進みます。「津保川沿いの岩石その18」で紹介した川合小和田の橋から800mほど進んだところに支流を渡る橋(出合橋)と巡回バス行合口バス停があります。車を止めて、川へ下り、下流方向へ90mほど進んだ左岸と、さらに25mほど進んだ左岸にチャート層が露出しています。特に、より下流にあるチャート層は1つ1つの層が明確にわかります。暗青灰色の3cm~5cmほどのチャート層で、間にはさまっている泥岩層は暗灰色で層厚は1mm前後と薄いです。

写真は三種類ありますが、上の写真はより下流にあるチャート層を北から撮ったもので、真中の写真は近づいて同じく北から撮ったものです。写真の縦は13cmです。下の写真は25mほど上流のチャート層を北東から撮ったものです。上と下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、写真の下の●を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。




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