県内美濃地方編 その8 各務原市周辺8 坂祝町勝山の木曽川沿い層状チャート内の甌穴 :加茂郡坂祝町勝山木曽川右岸河床

   前回「各務原市周辺7」で紹介した坂祝町勝山の砂岩泥岩互層の露頭から西(木曽川下流)へしばらく進むと、層状チャートが分布しています。北からの支流(迫間川)の合流地点の東側に層状チャートの露頭があります。ここの層状チャートは、次回紹介する坂祝町取組の赤褐色のチャートとは対照的に、緑色のチャートが広く見られます。赤褐色のチャートは含まれている鉄分が酸化して赤鉄鉱として含まれています。一方、緑色のチャートは鉄を含んだ緑色の粘土鉱物を含むようです。また、ここの層状チャートには甌穴がいくつか見られます。

さらに西へ100m弱進むと、層状チャートに深くはありませんが、数10cmほどの径をもつ甌穴が多く見られます。甌穴は、上流から運ばれてきた石が岩盤の表面にある割れ目などにひっかかり、強い流れの中でその石が回転し、ドリルのように岩盤に穴をあけることによって形成されます。岩盤が硬くない場合は、穴ができても周りがくずれるため、しっかりとした穴が残りません。そのため、甌穴は河床の岩盤がチャートのように硬く、かつ激しい流れを生じる場所であれば見られるものです。

写真が四種類ありますが、上の写真は支流(迫間川)の合流点近くの露頭を北からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央左に写っている甌穴を西から撮ったものです。この甌穴は、長径が180cm、短径が120cmで、深さは70cm以上(甌穴に円礫が入っているため底がわからない)です。中下の写真は甌穴が多く見られる露頭を北からパノラマで撮ったもので、下の写真は南から撮ったものです。中上と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。





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