長良川本流沿い露頭編 その35 美濃市上河和大橋下流の砂岩層中の礫岩 :美濃市須原上河和大橋下流(南)100mほどの右岸河床露頭

   昨年の8月30日「長良川沿いの砂岩、泥岩その3」で紹介した美濃市の上河和大橋下流で見られる砂岩層中の礫岩を再度紹介します。以前にも書きましたが、礫、砂、泥という岩石などが砕かれた物(砕屑物と呼びます)は、大きさによって分けられています。2mm以上の粒は、一般的には小石、石と言いますが、正しくは礫と呼びます。砂は2mm~1/16mm(2mm~2-4mm)からなる粒、泥は1/16mmより小さい粒です。その礫、砂、泥が固結した岩石がそれぞれ礫岩、砂岩、泥岩です。ただし、礫岩は主には礫が占めていますが、礫と礫の間は砂、泥などによって埋められています。ここの露頭は、砂岩層の中に礫岩が部分的に見られます。以前、砂岩中に礫が多く含まれている露頭を「長良川本流沿い露頭編その23、24」で紹介しました。

地質図において、×地点の周辺には黄色(Mss)であるおもに砂岩からなる地層が分布しています。×地点は、上河和大橋下流右岸の砂岩層中に礫岩が見られる露頭を指しています。写真が四種類ありますが、上の写真は砂岩層中に礫岩が見られる露頭を北東からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の右側を撮ったものです。礫岩が見られるのはハンマーの青色のグリップより上の部分です。中下の写真は、上の写真のハンマーの左部分を近づいて撮ったものです。下の写真は、礫岩の部分を近くから撮ったもので、写真の縦は7cmです。スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さはそれぞれ約28cm、約14cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。中上の写真は、「長良川沿いの砂岩、泥岩その3」で使用した写真と同じ写真です。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)






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