長良川本流沿い露頭編 その117 八幡町貝付の北右岸のチャート中のドロストーン :郡上市八幡町西乙原貝付の北右岸露頭

   前回「長良川本流沿い露頭編その116」で紹介したチャート中に貫入した玄武岩が見られる露頭から北(上流)へ20mほど進んだところで、チャート中にドロストーンが入った露頭が見られます。長良川右岸では八幡町浅柄~貝付にかけて、及び左岸では八幡町と美並町の境界付近において、チャートにドロストーンが入った露頭は4箇所(長良川本流沿い露頭編その98、99、105、110)紹介しました。ここの露頭では、暗灰色~黒色のチャートに、表面が淡褐灰色で、内部は灰色をしたドロストーンが、おもに細長いレンズ状で入っています。露頭では、ドロストーンの部分は少し凹んでいて、チャートとの浸食の違いがわかります。

地質図において、ドロストーンがチャート中に入った露頭(×地点)はオレンジ色(Mch)の中にあり、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。写真が四種類ありますが、上の写真はドロストーンがチャート中に入った露頭を西からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。ハンマーの左側に横方向に入っている(少し凹んでいる)のがドロストーンです。横方向に3層入っているのがわかります。中下の写真は上2層のドロストーンを近づいて撮ったものです。上の層は厚さが3cm~4cmで、長さが約90cmで細長いレンズ状です。下の層は厚さが3cm~4cmで、長さが約65cmで同じように細長いレンズ状です。上の写真(または中上の写真)でハンマーのグリップ部の左下にある層は、厚さが約5cmで、長さが約42cmです。下の写真は、同じ露頭を南(右側)から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。中上と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)





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