長良川本流沿い露頭編 その137 八幡町五町左岸の石英斑岩(貫入岩) :郡上市八幡町五町の左岸露頭(報徳橋の下流左岸露頭)

  一昨年の10月4日「長良川沿いの花崗斑岩その6」で紹介した郡上市八幡町五町の石英斑岩の露頭を再度紹介します。国道156号を北進し、郡上市八幡町に入ります。「八幡I.C口」交差点を越え、800mほどを左折し、しばらくすると報徳橋があります。報徳橋の近くに車を止め、報徳橋の手前(東)を南に進むと、河原(左岸側)へ下りることができます。河原へ下りると石英斑岩が露出しています。花崗岩質のマグマが他の岩石に貫入した岩石が花崗斑岩ですが、見かけ上、斑晶である石英の自形結晶(独自の形をした結晶の粒)が目立つものを石英斑岩と呼びます。一般的に、石英斑岩は花崗斑岩と比べると斑晶が少なく、白い長石の斑晶が目立たないことが多いです。ここの石英斑岩は、斑晶(肉眼で見える鉱物の自形結晶)は全体的に少なく、1mm前後の石英やカリ長石の斑晶が点在しています。
 地質図において、この石英斑岩の露頭(×地点)は、広く分布する黄色(Mss)中にそら色(Msi)と濃いピンク色(Okg)が入り込んでいる付近にあります。正しくは、濃いピンク色の中にあります。濃いピンク色は奥美濃酸性岩類の岩脈で、美濃帯堆積岩類に貫入している岩石です。黄色はおもに砂岩からなる地層で、そら色は珪質泥岩からなる地層です。写真が五種類ありますが、上の写真は石英斑岩の露頭を西からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央左を撮ったものです。真中の写真は、砂岩と石英斑岩の境界付近を西から撮ったもので、シャープペンシルが置いてある左側の灰色の部分は砂岩で、右側の淡褐色の部分は石英斑岩です。中下の写真は同じ露頭を南から撮ったもので、写っている橋は報徳橋です。下の写真は石英斑岩を接写したもので、ガラスっぽく見える1~2mmの大きさの鉱物が石英です。写真の縦は4cmです。なお、中上の写真と下の写真は、「長良川沿いの花崗斑岩その6」でも使用しています。スケールとして置いてあるハンマー、シャープペンシルの長さは、それぞれ約28cm、約14cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)






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