長良川本流沿い露頭編 その178 白鳥町長滝の溶結凝灰岩(白鳥流紋岩) :郡上市白鳥町長滝の左岸露頭(白山文化博物館の対岸)

白鳥町長滝の国道156号沿いに道の駅があり、その北には白山文化博物館があります。道の駅の建物の東側を長良川が流れていますが、その対岸に露頭があります。そこに行くには、道の駅から国道156号を約350m南進すると、東に道路がありますので、そこを左折します。長良川にかかる橋を渡り、近くに車を止めます。この橋は、前回の「長良川本流沿い露頭編その178」で渡った橋と同じ橋です。長良川の左岸堤防に上がり、北に向かって左岸沿いを歩いて、道の駅の北の白山文化博物館の対岸まで進むと露頭があります。左岸沿いを流れる用水の取入れ口付近です。ここでは溶結凝灰岩が見られ、暗青灰色~暗紫灰色をしていて、1mm~2mmほどの石英(透明)、カリ長石や斜長石(白色)がごちゃ混ぜに入っている感じです。本質レンズと呼ばれる軽石などがつぶれてレンズ状に見えるものは確認できないため、溶結しているとは言い切れませんが、非常に硬い岩石なので溶結凝灰岩と判断しました。

 地質図において、この溶結凝灰岩の露頭(×地点)は、黄土色で横線あり(SR)の中にあって、黄土色で横線ありは白鳥流紋岩火山岩類です。写真が五種類ありますが、上の写真は溶結凝灰岩の露頭を北西からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部付近を撮ったものです。真中の写真は、上の写真(または中上の写真)のハンマー付近を近づいて撮ったものです。中下の写真は、溶結凝灰岩の割った面を接写したもので、写真の縦は5cmです。下の写真は溶結凝灰岩の露頭の南100m弱のところで見られた軽石凝灰岩と思われる溶結していない凝灰岩を接写したもので、写真の縦は5cmです。道の駅には建物が2棟ありますが、その北の建物の対岸辺りの露頭です。表面は風化していて見にくいですが、撮ってみました。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と真中の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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