板取川沿いの地質、露頭 その16 関市洞戸大野の砂岩層 :関市洞戸大野の下洞戸橋近辺の左岸河床露頭

 前回「板取川沿いの地質、露頭その15」で紹介した洞戸大野の還流丘陵から西へ300mほど進むと、左手に下洞戸橋があります。その下洞戸橋の周辺には、板取川左岸河床に岩石が露出しています。その露出する岩石は、還流丘陵で見られるチャート層とは異なり、砂岩層です。

美濃帯堆積岩類中の砂岩層や泥岩層は、陸地から河川によって海洋へ運ばれた砂や泥がもとになっています。他の玄武岩質火山岩類、石灰岩、チャート、珪質泥岩などは、陸地から離れた海洋で噴出したり堆積したりしたものが、海洋プレートにのって陸地側へ移動し、大陸の縁(現在の日本列島)に付加したものです。その際に、海洋へ運ばれた砂(砂層)や泥(泥層)も一緒に付加しました。そして、その付加した砂(砂層)が固結し、美濃帯堆積岩類中の砂岩層となりました。ここで見られる砂岩層は、全体的に灰色で、おもに中粒の砂粒からできています。層理は見たところわかりません。ただし、割れ目が一方向に卓越している部分があり、割れ目の面の走向傾斜を測ったところ、北東-南西を走向として、北西に70°ほどの傾斜です。

地質図において、露頭(×地点)は黄色(Mss)の中にあり、黄色はおもに砂岩からなる地層です。写真は五種類ありますが、上の写真は北西からパノラマで撮ったもので、赤い橋は下洞戸橋です。中上の写真は上の写真の中央付近を撮ったもので、真中の写真は上の写真(または中上の写真)に写っているハンマー付近を近づいて撮ったものです。中下の写真は、割れ目が一方向に卓越している部分を南西から撮ったものです。下の写真は砂岩の風化面を東から接写したもので、写真の縦は3cmです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と真中、中下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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