一枚の写真から その20 長良川鉄道と露頭
上の写真は、岐阜県郡上市美並町赤池の長良川左岸で露頭(チャート層)と長良川鉄道を撮ったものです。この写真は、第12回惑星地球フォトコンテスト(2021年)のジオ鉄賞に選ばれました。「古(いにしえ)の海洋堆積物から見上げて」とタイトルをつけてみました。長良川鉄道は、盲腸線と呼ばれる始点もしくは終点が他の路線に接続していない行き止まりの路線ですが、主に長良川沿いを通り、自然の素晴らしい景観の中を進む鉄道です。そこで、長良川鉄道と露頭を結びつけた写真が賞に選ばれました。
日本地質学会のホームページに掲載するために、撮影者から写真の説明をしてほしいということで、
「長良川鉄道は下りの場合、湯の洞温泉口駅〜徳永駅の約50分間は長良川沿いを通り、露頭を見ながら、地質に関わりながらの旅となります。付加体堆積物である美濃帯堆積岩類の中を主に走り、写真の場所はメランジュからなり、チャート層と泥岩基質の混在岩が見られます。すみきった快晴の中、はるか昔に堆積した海洋堆積物から列車を見上げているという時間のひとこまを切り取ってみました。」
としました。
長良川鉄道全線72.1km中、約50kmにわたって長良川沿い(湯の洞温泉口駅~北濃駅49.8km)を通っています。全体の約70%にあたります。また、6箇所で長良川を渡る橋が架かっています。そのため、いたる所で長良川沿いに露出している岩石を眺めることができます。
下の写真は、上の写真を撮ったところを列車の中から反対に撮ったもので、長良川鉄道下り赤池駅到着20秒ほど手前(鉄橋の上)でシャッターを切りました。
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