津保川沿いの岩石 その11(関市上之保向名倉:玄武岩質溶岩)

 

津保川沿いでは、上之保宮脇の宮ヶ瀬~和田野~大之田にかけて和田野礫岩と呼ばれる礫岩が露出しています(富之保の一部でも露出しています)。この礫岩は、砂岩の中に美濃帯堆積岩類を構成する岩石である砂岩・泥岩・チャート・石灰岩・玄武岩質火山岩類の礫を含む岩石からなります。また、場所によっては、玄武岩・石灰岩・チャートの大規模な岩体を伴っています。上之保向名倉には玄武岩の岩体が分布し、玄武岩質の溶岩や角礫状の玄武岩が集まった岩石が見られます。

武儀事務所から県道63号を津保川の上流に向かって進み、関市富之保を越え、上之保の温泉施設(ほほえみの湯)の分岐点で東へ右折します。津保川を渡る名倉橋がありますので、渡ってすぐを左折します。左折後、温泉施設には右折する道がありますが、そのまま150mほど北進します。近くに車を止め、畑の南を通って川へ下りることができます。川へ下りたら玄武岩が露出しています。

写真が四種類ありますが、上の写真は玄武岩を南から撮ったもので、中上の写真は玄武岩溶岩の部分を接写したものです。写真の縦は6cmです。中下の写真は角礫状の玄武岩が集まっているところを西から撮ったもので、下の写真は角礫状の玄武岩を接写したものです。写真の縦は8cmです。上と中下の写真は、同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、写真の下の●を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。





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