長良川本流沿い露頭編 その192 高鷲町正ヶ洞の細粒凝灰岩(または珪長岩)と花崗斑岩、安山岩(貫入岩) :郡上市高鷲町大鷲正ヶ洞白山神社の東の右岸露頭(長良川に架かる天王橋の下流左岸)

郡上市高鷲町正ヶ洞には白山神社があり、神社の南に空き地があります。そこに車を停め、神社の東を流れる長良川の右岸に向かうと、淡褐色の岩が露出し、その岩に黒っぽい岩脈が入っている露頭があります。東西27mほど、南北27mほどの露頭です。長良川に架かっている天王橋の南100mほどにあります。この露頭では3種類の岩石が観察できます。1つは、見かけは淡褐色をしていますが、割ると淡灰色~青灰色をした非常に細かい粒からできている岩石です。細粒凝灰岩か珪長岩だと思いますが、顕微鏡等で確認していませんのではっきりとはわかりません。いずれにしても、白鳥流紋岩を構成している岩石だと考えます。この岩石が全体を占めています。他の2種類は、両方とも貫入岩ですが、花崗斑岩と安山岩です。花崗斑岩は白鳥流紋岩に関連した岩石、安山岩は大日ヶ岳火山噴出物に関連した岩石だと思います。花崗斑岩は幅140cm~190cmで貫入していて、淡緑灰色~淡青灰色をしています。1mm~数mmのカリ長石が点在しています。安山岩は、幅50cm~90cmで、細粒凝灰岩または珪長岩と花崗斑岩の両方に貫入しています。この安山岩は暗灰色をしていて、1mm~数mmの斜長石が点在しています。

 地質図において、この露頭(×地点)は、白色(a)の中にありますが、白色は第四紀堆積層で平地を覆っている新しい時代の地層です。その下には黄土色で横線あり(SR)が分布していて、それが地表に露出しています。黄土色で横線ありは白鳥流紋岩火山岩類です。周囲にある黄色(AT)、茶色で斜線ありは、それぞれ阿多岐層と呼ばれる湖沼性の堆積物、大日ヶ岳火山の噴出物です。写真が五種類ありますが、上の写真はこの露頭を東からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。真中の写真は細粒凝灰岩または珪長岩(白色~褐色)に安山岩(暗灰色)が貫入する部分を東から近づいて撮ったもので、上の写真に写っているハンマーの右少し離れた部分です。中下の写真は、上の写真に写っているハンマーの左下少し離れたところを東から撮ったものです。ハンマーの置いてあるところを含めて右下は細粒凝灰岩または珪長岩で、ハンマーより左上は花崗斑岩です。写真は立体で見られるようになっていますが、花崗斑岩の部分が凹んでいるのがわかります。浸食の度合いの違いです。下の写真は3種類の岩石を割って、接写したものです。左は細粒凝灰岩または珪長岩、真中は安山岩、右は花崗斑岩で、写真の縦はいずれも2.3cmです。スケールとして置いてあるハンマー、定規の長さは、それぞれ約28cm、約17cmです。中上の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)







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