県外編 その33 熊本県阿蘇市砂千里ヶ浜と中岳第4火口 :熊本県阿蘇市黒川

 現在活動している阿蘇中岳第1火口を中心に半径約1kmの範囲は、火口から噴出する火山ガスの影響があります。火口周辺では植物はほとんど生育できず、イタドリやコイワカンスゲをはじめ数種類の限られた植物のみが認められるに過ぎないようです。そのため、草千里ヶ浜とは対照的に、砂千里ヶ浜(砂千里)と呼ばれる中岳の火口群の東~南麓に広がる地帯は、荒々しい岩肌と黒い砂浜が広がり、緑がほとんどない地球以外の天体にいるような感じを受ける場所です。歩道は整備され、周辺には火山弾や多量の噴石が見られます。

中岳の火口沿いの歩道を進むと、最も大きな火口の1つである第4火口が左側に見られます。明治時代以降は主として第1火口が活動していますが、1923年~1930年(大正12年~昭和5年)には第4火口が活動の中心だったようです。第4火口壁のほぼ中央には、縦に割れ目が多く入っている一見溶岩のような厚いアグルチネートが見られます。アグルチネートは、噴火の際に火口周辺に飛び散ったマグマのしぶきが堆積して、高温のためお互いがくっついて冷え固まった岩石です。日本語では岩滓集塊岩と訳されていますが、アグルチネートと呼ばれることが多いようです。

第4火口を歩道に沿ってさらに進むと、黒い砂やスコリア(暗色の塊状で多孔質の火山噴出物)の細かい粉状のもので覆われ、火山弾や噴石などが点在する砂千里ヶ浜が一面に現れます。

写真は六種類ありますが、一番上の写真は中岳第4火口を撮ったものです。上から二番目の写真は砂千里ヶ浜を歩道からパノラマで撮ったもので、同様に砂千里ヶ浜を撮ったのが上から三番目、四番目の写真です。下から二番目の写真は砂千里ヶ浜で見られる噴石を、一番下の写真は火山弾を撮りました。火山弾の上に置いてあるスケールは約15cmです。上から二番目以外の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の黒丸や白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。







コメント

このブログの人気の投稿

都市(名古屋)で見られる化石 その5 :名古屋駅タワーズプラザ12階レストラン街+α

都市(名古屋)で見られる化石 その6 :名古屋駅近辺ミッドランドスクエア1階

都市(名古屋)で見られる化石 その7 :名古屋駅近辺ミッドランドスクエア3階の壁の厚歯二枚貝、柱のサンゴ