県外編 その34 阿蘇神社と周辺の水基めぐり :熊本県阿蘇市一の宮町宮地
阿蘇神社は阿蘇山の北側に位置し、阿蘇開拓の祖神と伝えられる健磐龍命(たけいわたつみのみこと)を筆頭に、阿蘇十二神が祀られています。全国約500社の阿蘇神社の総本山です。楼門は珍しい二層式で、日本三大楼門の一つ(ほか2つは、茨城県の鹿島神宮、福岡県の筥崎宮)に数えられます。高さは約21mで、細部には様々な彫刻が施されていて、壮大で美しい楼門とのことです。 阿蘇神社周辺の宮路地区は、阿蘇カルデラ内にある中央火口丘群の北東の裾野にあたります。この宮路地区から西に位置する役犬原(やくいんばる)地区にかけて、いたるところで地下水が地表より高くまで湧き上がる湧水(自噴水)が見られます。中央火口丘群に降った雨水は、周辺の地質の関係で透水性が高いため、地下へしみ込みやすいのです。地下に浸透した水は地下水となり、扇状地を伏流した後に扇状地末端部で湧き出てきます。このときの湧水は、高いところから流れてきた地下水であり、高い圧力がかかったまま地表に出てくるため、勢いよく噴き出します。 地元では、古くから湧水を生活用水や農業用水として利用してきました。また、阿蘇神社の周辺である門前町商店街ではこの湧水を「水基」と呼んで、街づくりに活用しています。木や石造りの水基(水飲み場)を20箇所以上設置し、道往く人々にふるまっているのです。その水基も趣向を凝らしてあり、商店街に点在します。そのため、おいしい水と食べ物を楽しみながらゆっくりと散策できます。HP「阿蘇ユネスコジオパーク」などを参考に紹介しました。 写真は六種類ありますが、一番上と二番目の写真は阿蘇神社の楼門を撮ったもので、その下の四種類の写真は阿蘇神社の門前町商店街の水基を撮ったものです。すべての写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸や黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。 美濃地学 - 地学のおもしろさを、美濃から (minotigaku.com)