県外編 その39 三重県鳥羽市神島のチャート層とその褶曲 :三重県鳥羽市神島の八畳岩とその近辺

神島は東西約1km、南北約1.2kmの柄の短いうちわ型をした島です。地質的には、北西半分弱は泥質片岩などの変成岩類(三波川帯と呼ばれる)から、南東半分強は混在岩などの前期~中期ジュラ紀付加体堆積物(秩父帯と呼ばれる)からなっています。

八畳岩とその周辺は付加体堆積物からなっていて、八畳岩はチャートです。チャートは、砂や泥が届かないような陸地から離れた深海底に堆積したものです。放散虫などの珪質の殻をもった微生物の遺骸がもとになっています。玄武岩質の火山岩でできた海洋プレートの上に堆積したチャート、火山島の上に形成した石灰岩が海洋プレートの動きに伴って移動し、陸側に近づきながら、泥なども珪質の遺骸と混ざり合って堆積(それが珪質泥岩)します。また、海溝部に近づくと、陸側から流れてきた砂や泥も混ざり合います。そして、陸側に付加したものが付加体堆積物です。そのため、堆積した場所はかなり離れていても、現在では混ざり合って分布したり、隣り合って分布したりしているのです。また、海洋で水平に堆積したものが折れ曲がっていたり、ちぎれていたり、垂直に近く傾斜していたりしているのです。

八畳岩以外でもチャート層が露出している場所があります。八畳岩を見ながら道を北西に進むと、右手に崖(露頭)が現れ、層状チャートが褶曲しているのがわかります。

写真は五種類ありますが、上と中上の写真は八畳岩を、真中と中下、下の写真は層状チャートの褶曲の露頭を撮ったものです。上の写真はチャートからできている八畳岩を南東から、中上の写真は北東から撮りました。層状チャートの褶曲の露頭写真に写っているスケールは、1mです。真中の写真は横長で、下の写真は縦長で撮りました。上と中上、中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。






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