県内美濃地方編 その30 土岐市・瑞浪市周辺5 瑞浪市日吉町白倉の本郷層の凝灰岩 :瑞浪市日吉町白倉の西露頭(日吉小中学校グランド南端の100mほど南)
瑞浪市から土岐市にかけて分布する新第三紀層である瑞浪層群は、下位から土岐夾炭層、本郷層、明世層、生俵層と呼ばれる地層群に分かれています。本郷層は、瑞浪市街地周辺に分布する明世層などとほぼ同時期に形成され、火山噴出物が直接的あるいは間接的に運び込まれて形成された地層です。県道352号沿いにある日吉町白倉地区の日吉小中学校西から南にかけて本郷層が露出しています。日吉小中学校グランドの南端から100mほど南の西側露頭では、白っぽい凝灰岩層の上に砂岩層が載っているのがわかります。数mm~5mmの白色の軽石が多く入っている部分もあります。
写真が四種類ありますが、上の写真は露頭全体をパノラマで東から撮ったもので、中上の写真は上の写真の右側の一部を撮ったものです。中下の写真は、軽石が多く含まれている部分を近づいて撮ったものです。下の写真は北へ9mほどのところに見られた露頭で、上位の砂岩層や凝灰岩層の上部は地層中にほぼ水平の筋(平行葉理)が目立ち、水の作用で堆積したことがわかります。中上と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
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