県内美濃地方編 その84 本巣市・山県市周辺7 山県市日原の玄武岩質溶岩 :山県市日原の日原山戸橋60mほど下流側神崎川右岸河床

   神崎川沿いで玄武岩質溶岩の枕状溶岩を示していると思われる露頭が、山県市日原の右岸で見られる。山県市役所美山支所(山県市谷合)の南から国道418号と分岐して神崎方面に向かう道路があります。神崎川の左岸を神崎に向かって5.1kmほど進むと、岐阜バスの美舟養魚場前バス停が左手(西側)にあります。バス停の近くに日原山戸橋があり、そこを渡って50mほど南へ進むと、神崎川に下りる細い道がありますので、そこを下ります。川へ下りると右岸河床に15m×13mほどの玄武岩質溶岩の露頭があります。

玄武岩質溶岩が海底で噴火をして海水に触れると、「枕状溶岩」と呼ばれる米俵(または西洋枕)状をした溶岩のかたまりが積み重なりながら固まることがあります。熱い玄武岩質溶岩が海水などで急冷すると、表面だけが冷えて固まって殻をつくります。しかし、内部は熱いままなので、できた殻を破って絞り出されるように流れ、また海水で急冷して殻をつくります。これを繰り返して、見かけ上米俵状の形をした溶岩がいくつもできるのです。

写真が四種類ありますが、上の写真は神崎川右岸の河床露頭を北西からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部を同じく北西から撮ったものです。中下の写真は、中上の写真の右端の部分に近づいて北東から撮ったものです。写真では明確にはわからないかもしれませんが、平面形で楕円の見かけをした枕状溶岩が見られます。下の写真は玄武岩質溶岩をハンマーで割って断面を接写したもので、写真の縦は2cmです。中上の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。






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