長良川本流沿い露頭編 その38 美濃市須原右岸の細粒砂岩層 :美濃市須原右岸露頭
「長良川本流沿い露頭編その36」で紹介した砂岩層中の貫入岩の露頭をさらに25mほど上流へ進むと、右岸河床に露頭があります。また、その河床露頭の西には東西約12m、南北約10m、高さ約5mの岩塊が露出しています。両方とも、細粒の砂岩層です。砂岩層のような堆積物は、層の内部にも堆積の方向を示す面があって、ここの露頭ではそれが見えます。その面のことを葉理面と呼びます。
地質図において、細粒の砂岩層の露頭がある×地点には黄色(Mss)が分布し、おもに砂岩からなる地層です。対岸には黄色(Mss)や灰色(Mmx)が分布し、灰色はメランジュからなる地層です。写真が五種類ありますが、上の写真は長良川右岸の河床の露頭を西から撮ったもので、中上の写真は上の写真の位置から西へ3mほどにある露頭を東から撮ったものです。中上の写真の上部に写っているのが真中の写真の露頭です。真中の写真は東から撮ったもので、中下の写真は同じ露頭を南西からパノラマで撮ったものです。下の写真は、中下の写真のハンマーの斜め左上を近づいて撮ったものです。砂岩層内の葉理面がわかりやすいです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。上と中上、真中の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)
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