長良川本流沿い露頭編 その42 美濃市上河和の混在岩中の貫入岩 :美濃市上河和左岸露頭(神母橋の下流100m強)

   美濃市上河和の神母橋の下流から上流にかけて、貫入岩が数ヶ所で見られます。地質図によると、神母橋の下流は灰色(Mmx)が分布し、メランジュからなる地層です。この露頭(上河和の神母橋の下流100m強の左岸)では、黒色をした泥岩の中に砂岩やチャートなどの大小さまざまな岩塊が入った混在岩中に貫入岩が入っています。貫入岩の表面は淡褐灰色で、内部は淡青灰色をしています。幅は120cm~130cmで、ほぼ南北方向に貫入しています。肉眼では、ほとんど斑晶(鉱物結晶の粒)は見られません。また、この場所から下流へ20mほどのところにも同じような貫入岩があり、幅は20cm~30cmです。

写真が四種類ありますが、上の写真は混在岩中の貫入岩の露頭を南からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。淡褐灰色が貫入岩で、暗灰色が混在岩です。中下の写真は、上の写真のハンマー頭部の上少し左を近づいて撮ったものです。下の写真は、上の写真の位置から下流へ20mほどのところの貫入岩を南東から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。中上と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)






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