長良川本流沿い露頭編 その81 美並町下田と高原の間の混在岩 :郡上市美並町上田下田と高砂高原の境界付近右岸露頭

   地質図によると、前回の「長良川本流沿い露頭編その80」の美並町福野農道橋の上流の露頭より北は、チャート層ははさみますが、しばらくメランジュからなる地層が続きます。露頭としては、混在岩が多く見られます。福野農道橋の西側から県道61号大和美並線を450mほど北へ進んだところに、川岸へ下りる鉄パイプのはしごがありますので、それで下りると混在岩の露頭があります。ここの混在岩は、暗灰色~黒色の泥岩の中に数cm~数10cm径の砂岩やチャートの礫(岩塊)を含んでいます。

地質図において、この露頭(×地点)は灰色(Mmx)の中にあって、灰色はメランジュからなる地層です。近くにはオレンジ色(Mch)も分布しますが、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。写真が四種類ありますが、上の写真は鉄パイプの階段を下りた辺りから東を向いて撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央付近を南から撮ったものです。中下の写真は、中上の写真のハンマーの右を撮ったものです(ハンマーの位置は同じ)。下の写真は、中上の写真に写っているハンマーの頭部の左上辺りを近づいて南から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規はそれぞれ約28cm、約20cmです。上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)





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