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長良川本流沿い露頭編 その57 美並町木尾右岸の層状チャート中の漣痕 :郡上市美並町上田木尾の右岸河床露頭

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   11月14日「長良川本流沿いの露頭編その40」で、層状チャート中の漣痕と思われる露頭(美濃市上河和左岸露頭)を紹介しました。それと同様の層状チャート中に漣痕と思われる痕跡が美並町木尾の右岸河床露頭で見られますので、紹介します。「長良川本流沿いの露頭編その40」で紹介した漣痕の露頭は、チャートの同じ層理面(チャートの堆積面)が割合広く露出している状態でしたが、ここの露頭では層理面は水平に近いのですが、階段状になっていて、異なる層理面が何枚か見られる状態です。そのため、1枚の層理面における漣痕が見られるわけではなく、少しずつですが複数の層理面の漣痕が見られます。層状チャートは、淡青灰色~灰色をした数cm~10cm厚のチャート層に、灰色をした5mm~1cm厚の泥岩層がはさまれています。ただし、表面は酸化のため淡褐色になっている部分が多いです。漣痕と思われる痕跡は、層理面に幅2cm~4cmで、高さが5mmほどの平行な波状の凸凹模様として見られます。漣痕と思われる筋は北西-南東~西北西-東南東を向いています。 地質図において、オレンジ色( Mch )はおもにチャートからなる地層です。×地点が、層状チャート中に漣痕が見られる露頭です。「道の駅美並」の駐車場から階段を下りて、河原(右岸)を下流に向かって250mほど進んだところにあります。写真が四種類ありますが、上の写真は層状チャートの露頭を南からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。中下の写真は、上の写真のハンマーの位置周辺を少し近づいて南西から撮ったものです。下の写真は、中下の写真の中央右を南西から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

長良川本流沿い露頭編 その56 美並町母野白石橋上流のチャート層中の甌穴 :郡上市美並町大原母野左岸露頭

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    昨年の9月2日「長良川沿いのチャート層その8」でも紹介しましたが、美並町母野の長良川左岸にある甌穴について再度紹介します。県道324号白山美濃線で美濃市から郡上市美並町へ向かい、美濃市と美並町の境界を過ぎてしばらくすると、左側に白石橋に至る道路があります。そのまま324号を北東へ400mほど進むと道路脇にスペースがあります。車を停めて、50mほど戻って道路から川の方を望むと岩石が露出しています。露出している岩石はチャートですが、上の写真のように遠くに甌穴が見えます。下りられるところを探し、見えていた甌穴に近づくと、その甌穴の南5mほどのところに深さが2m以上もある甌穴があります。甌穴(ポットホールとも言います)は、上流から運ばれてきた岩石が岩盤の表面にある割れ目などに引っかかり、強い水の流れの中でその岩石が回転し、ドリルのように岩盤に穴をあけるのです。チャートのような硬い岩盤にはできにくいように思われるかもしれませんが、一度削られると保存されるのです。一方、硬くない岩盤の場合は穴ができても周りがくずれてしまうため、穴が残らないのです。甌穴は河床の岩盤が硬く(チャートでなくても)、激しい水の流れがあるところであれば見られます。 地質図において、甌穴が見られる×地点はオレンジ色( Mch )の中にあって、オレンジ色はおもにチャートからなる地層です。南には黄色( Mss )のおもに砂岩からなる地層が、北にはそら色( Msi )の珪質泥岩からなる地層が分布しています。写真が五種類ありますが、上の写真は前述しましたが、県道から北西を眺めた左岸の状況で、矢印のところが甌穴です。中上の写真には上の写真の矢印の甌穴が上部に写っていますが、南から撮ったものです。真中の写真は、上の写真の矢印の甌穴を近づいて南から撮ったものです。甌穴の長径は85cm、短径は80cmで、深さは40cmですが、掘り込まれているチャートの上部から測ると深さは160cmあります。中下の写真は、真中の写真の甌穴から南へ5mほどのところにある甌穴を西から撮ったものです。この甌穴はほぼ円形で直径は90cm、深さは240cmほどあります。穴の底にある礫(岩石)は確認した限り4つほどでした。下の写真は、同じ甌穴を少し近づいて西から撮ったものです。この甌穴は、中上の写真でも下方にある●のすぐ上...

長良川本流沿い露頭編 その55 美並町木尾白石橋下の泥岩層中の貫入岩 :郡上市美並町上田木尾白石橋下右岸河床露頭

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    郡上市美並町の木尾と母野の間に、白石橋が架かっています。白石橋付近の右岸(西側)において、橋梁下から上流にかけて砂岩及び泥岩と貫入岩が見られます。 白石橋下右岸河床露頭には、地面から数10cmの範囲で泥岩層とそれを貫く貫入岩が露出しています。この露頭の近く(前々回の「長良川本流沿い露頭その53」で紹介)にも花崗斑岩が露出していますので、この露頭の貫入岩も花崗斑岩と思いますが、肉眼で観察する限り石英がわからず、斜長石が多く入っていて、安山岩質にもみえますので、ここでは貫入岩としておきます。貫入岩は幅が3mほどで、東北東-西南西に延びています。泥岩層は暗灰色~黒色をしています。泥岩層も貫入岩も、地面から少し露出していますが、浸食の違いで貫入岩の方がやや突出していて、かつ節理面で割れていてとがった面が多く露出しています。 地質図において、この露頭地点(×点)は黄色( Mss )が分布していて、黄色はおもに砂岩からなる地層です。貫入岩は規模が小さく表現されていません。写真が五種類ありますが、上の写真は河床露頭を西南西からパノラマで撮ったもので、中央部に縦にのびるのが貫入岩で、左側にあるのが泥岩層です。貫入岩の右側は水の中で見えていないです。中央左下に写っている黄色のスケールは1mです。中上の写真は上の写真の中央部を撮ったもので、真中の写真は泥岩層と貫入岩の境界付近を近づいて撮ったものです。ハンマーが写っている左側が泥岩層で、右側の角ばった岩石がいくつも見られるのが貫入岩です。中下の写真は、上の写真の位置から西南西に10m強にある貫入岩を撮ったものです。下の写真は中下の写真に写っている露頭の貫入岩を接写したもので、写真の縦は5cmです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と真中、中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

長良川本流沿い露頭編 その54 美並町母野白石橋下の混在岩と層状チャートの岩塊 :郡上市美並町大原母野左岸露頭(白石橋ほぼ下の左岸)

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長良川沿いにおいて、美濃市上河和から美並町母野の白石橋上流にかけてほぼメランジュからなっています。露頭規模(数m~数10mの規模)としては、黒色の泥岩の中に礫(岩塊)が入った混在岩、玄武岩質溶岩、チャート、珪質泥岩が分布しています。玄武岩質溶岩、チャート、珪質泥岩は分布してはいますが、連続性が見られません。普通地層は連続して(つながりをもって)分布するものと考えますが、美濃帯堆積岩類はこのように露頭規模としてはチャートなど一種類の岩石が分布していても、数10m離れると露頭が急になくなったり、違う岩石の露頭が現れたりして、つながりがわからないのです。数10m~数100mもある岩塊が基質である泥岩の中に入り分布しているというのが、メランジュ内では見られるのです。 美並町母野の白石橋下で見られる露頭では、南北約7m、東西13m以上、高さ3m以上の層状チャートが混在岩の中に入っています。南北約7mの層状チャートの両側に混在岩が分布しているのがわかります。 地質図において、灰色( Mmx )はメランジュからなる地層です。この地質図は5万分の1の縮尺(500mが1cm)がもとになっています。この露頭のある×地点にはチャートの分布はありませんが、10mほどのチャートの岩体は5万分の1の地質図の中では0 . 2mmとなってしまうため、表現してありません。写真が五種類ありますが、上の写真は混在岩と層状チャートの露頭を西からパノラマで撮ったもので、混在岩と層状チャートの接触部分は中央少し右にあります。中上の写真は上の写真の中央少し右を撮ったもので、ハンマーの右側が混在岩で、左側が層状チャートです。真中の写真は、上や中上の写真のハンマー周辺の混在岩と層状チャートの境界部分を撮ったものです。中下の写真は混在岩を北西から撮ったもので、黒っぽい泥岩の中に灰色の砂岩の礫が入っているのがわかります。下の写真は、層状チャートを西から撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマー、黄色の定規の長さはそれぞれ約28cm、約20cmです。中上と真中、中下、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)  

長良川本流沿い露頭編 その53 美並町母野左岸の花崗斑岩と混在岩 :郡上市美並町大原母野左岸露頭

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    昨年の9月24日 「長良川沿いの花崗斑岩その1」で紹介した郡上市美並町母野の花崗斑岩を再度紹介します。美濃市から国道156号で郡上市に向かい、美濃市と郡上市の境界を越えてしばらくすると青い橋(木尾橋)を渡ります。その橋辺りから長良川を眺めると、水位が高い時は川の中に、水位が低い時は中州の状態で白っぽい岩が見えます。その岩は花崗斑岩で、 高温の液体のマグマが他の岩石に入り込み(貫入し)、冷え固まった岩石です。美濃帯堆積岩類が大陸の縁(現在の日本列島)に付加した後に、現在長良川の東側に広く分布する濃飛流紋岩、または西側に分布する奥美濃酸性岩類に関連したマグマの一部が貫入しました。その貫入した岩石が露出しています。 地質図において、この花崗斑岩は規模が小さいため表現されていません。この花崗斑岩の露頭の周辺は灰色( Mmx )が分布し、灰色はメランジュからなる地層です。花崗斑岩の露頭の近く(北側)には、基質である黒色の泥岩の中に砂岩の礫が入っている混在岩が露出しています。混在岩はメランジュを構成する岩石です。写真が五種類ありますが、上の写真は花崗斑岩を北からパノラマで撮ったもので、奥に見える橋が木尾橋です。中上の写真は上の写真の中央部少し左を撮ったもので、真中の写真は上の写真の中央部を近づいて撮ったものです。中下の写真は、花崗斑岩を近くから撮ったもので、 写真の縦は13cmです。この写真は 「長良川沿いの花崗斑岩その1」にも載っています。下の写真は花崗斑岩の露頭から北へ15mほど離れたところに露出する混在岩を撮ったもので、基質である泥岩の中に径が1cm~数cm、および数10cmの砂岩が入っています。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と真中、下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

長良川本流沿い露頭編 その52 美並町母野左岸の層状チャート :郡上市美並町大原母野左岸露頭

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    昨年の8月17日 「長良川沿いのチャート層その1」で紹介した郡上市美並町母野の層状チャートを再度紹介します。 県道324号白山美濃線の美濃市と郡上市美並町の境界付近を西へ進むと、道路から層状チャートの露頭が見えます。県道324号にある境界表示板の西へ100m弱の場所です。地質図を見るとわかりますが、この層状チャートはメランジュ(※)の中に巨大な岩塊として分布しているものです。層状チャートは、淡 青灰色をした数cm~5cmの厚さのチャート層に、淡灰色をした数mm~2cmの厚さの泥岩層をはさんでいます。間にはさんでいる泥岩層が厚い部分もあります。川の方へ下りて、南東から露頭を見ると層状チャートが褶曲しているのがわかります。また、この露頭の南東(下流)には泥岩層が河床に露出しているのが見られます。 地質図において、灰色( Mmx )中に小さなオレンジ色( Mch )がある地点(×地点)がこの露頭のある場所です。オレンジ色はおもにチャートからなる地層で、灰色はメランジュからなる地層です。写真が四種類ありますが、上の写真は層状チャートの露頭を北東(県道側)からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。中下の写真は中上の写真のハンマー付近を近づいて撮ったものです。下の写真は、川の方へ下りて、南東から露頭の側面を撮ったもので、層状チャートが激しく褶曲しているのがわかります。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)

長良川本流沿い露頭編 その51 美並町母野駅北の珪質泥岩層 :美濃市と郡上市美並町の境界付近右岸露頭(長良川鉄道母野駅のほぼ北の右岸)

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    美濃帯堆積岩類は、海洋で噴出したり堆積したりしたものが海洋プレートによって移動し、大陸の縁(現在の日本列島)に付加したものです。玄武岩質溶岩はプレートの生成場(海嶺部)や火山島で形成したもの、石灰岩は島の上にサンゴ礁などとして形成したものがもとになっています。また、チャートは陸地から砂などが届かないような深海底で堆積したもの、珪質泥岩は陸地に近づいたところで堆積したもの、砂岩や泥岩は陸地近くの海溝付近で堆積したものです。基本的にはこの順序で堆積しますので、この堆積の順序を海洋プレート層序と呼びます。この順序ある堆積物が陸地に付加する際に、混ざり合ってしまうのです。 この中で珪質泥岩は、海溝の沖合でかつ海溝に近い部分で、チャート形成のもととなっている放散虫などと泥の粒がまざって堆積したものです。そのため、チャートと泥岩の中間的な性質のものです。 珪質泥岩の露頭のある×地点は、地質図上ではそら色( Msi )の小規模な岩体として描かれています。そら色はおもに珪質泥岩からなる地層です。灰色( Mmx )のメランジュの中の巨大な岩塊と考えられます。写真が四種類ありますが、上の写真は珪質泥岩層の露頭を南からパノラマで撮ったもので、中上の写真は上の写真の中央部を撮ったものです。中下の写真は、中上の写真の場所から西へ5mほどの露頭を東から撮ったものです。横方向に筋が見えますが、層の中の粒子の堆積面を表していて葉理と呼びます。下の写真は、中下の写真のハンマー周辺を近づいて撮ったものです。スケールとして置いてあるハンマーの長さは約28cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸または黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)