県内美濃地方編 その68 西濃地域3 揖斐川町春日美束の貝月山花崗岩 :揖斐郡揖斐川町春日美束中郷の中郷橋付近
貝月山花崗岩は、岐阜・滋賀県境付近にある貝月山(標高1,234m)周辺に南北約14km、東西約11.5kmの規模で分布する花崗岩体です。この岩石は、比較的粗い5mmほどの石英・長石と1mm程度の黒雲母、わずかな角閃石からなる等粒状をした花崗岩です。研究によると、約9,500万~9,900万年前に形成されたと考えられています。
花崗岩は堅固な岩石ですが、風化してばらばらになり砂粒や小さな礫などになりやすい岩石です。貝月山花崗岩も道路沿いのような観察しやすい場所に露出し、かつ風化をしていないものは少ないようです。春日川合から美束方面(県道32号)へ進み、2.5kmほどのところ(美束寺本の南)に国見スキー場への表示があります。そこを左折し、すぐの橋(落合橋)を渡り、500mほど進むと粕川にかかる中郷橋があります。その手前左側に花崗岩の露頭があります。そこの花崗岩は堅固な岩石です。
写真が四種類ありますが、上の写真は道路沿いの花崗岩の露頭を北東からパノラマで撮ったもので、中央のスケールは1mです。上の写真の中央部を撮ったものが中上の写真です。中下の写真は上の写真の中央右側を近づいて撮ったもので、黄色のスケールは約20cmです。下の写真は花崗岩を接写したもので、写真の縦は2cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
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